いつもTAYLOR WITH RESPECTをご愛顧いただきありがとうございます。
この秋の新型は4型と、かなりボリュームのある発表となりますが、引き続きお付き合いいただけましたら嬉しく思います。
contour、nimbusと続き、今回ご紹介するのは slick (スリック) というモデルになります。
テイラー初のツーブリッジ、ぜひ最後までご覧ください。
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まずはスペック・・・
モデル名:slick (スリック)
サイズ:47□19-144
天地:40.6mm
素材:Titanium / ꞵ Titanium
カラー展開:全5色
参考上代:¥58,300 (税込み)
ブランド初の試みとなるツーブリッジモデル。
個性的なフォルムを行き過ぎないようデザインし、すっきりとした印象に仕上げました。
ボストンシェイプを繋ぐブリッジは、フロントと一体のためパーツが外れる恐れがありません。
遊び心の高いデザインは保ちながらも、眼鏡の品質をも損なわない仕立てです。
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古くからあるデザインの中でも特に好みが分かれやすいカテゴリ。
「 好きな人は好き」を体現するようなツーブリですが、やはりメーカー的には作るのにとても勇気のいることです。
売れなかったらどうしよう。が常につきまとう中、こんなにも洗練され、野暮ったさとは無縁なデザインに落とし込めたのは、アイウェアデザイナーとして第一線で活躍し続けてきた脇さんの経験値から。
(とは言っても、営業的にはこわいので初回は最低ロットで生産しています)
モデル名のslickは、英語で「ちゃんとした、格好いい」という意味を持っており、フレームの佇まいとぴったり当てはまるのも心地良いポイント◎
掛け良いデザインはさることながら、勿論作り込みはテイラー。
ブリッジ部はどちらもチタンの一体型で、新規で金型を起こし、何回ものプレスから形成されます。
2本のブリッジの間はドリルによる切削で作られるのですが、これが鯖江屈指の技術を持つ協力工場MAXでもかなり苦戦したようで、試行錯誤の末ようやく漕ぎ着けたもの。
それ故にロー付けをしていない堅牢さは、道具として最高の丈夫さを誇ります。
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掛けやすいツーブリッジは、昨今様々なブランドからでています。
しかしslickでは、灰汁がない掛けやすさは担保しつつも、この手のフレームにするとサイズは47とやや小ぶりです。
もう1つ2つレンズサイズが大きければその他に埋もれてしまいそうになる所を、
抑えめなサイズにすることで、だらけて見えない纏りとほんの気持ちの個性が加わりました。
「やりすぎない」は、デザイナー脇さんの感覚としてよくあるようで、このサイズ調整は流石だなと思います。
またslickでは、ブランド初のカラーが登場します。
それが「ハンマードカラー」です。
展開としましては、col.05のHmammered Silverとなります。
こちらは世界初の表面処理によるハンマードの表現となり、叩いて凹凸を出しているわけではございません。
電着塗装による表れ方で、様々なカラーへ応用することができます。
実はもう一つ世界初の表現を発表いたします。
詳細につきましては後日公開します仕立て通信をご覧ください。
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以上、新型 slick (スリック) のご紹介でした。
ブランド初のツーブリッジ、眼鏡玄人への刺さり具合が今からとても楽しみですし、この手の物は今まで掛けてこなかった方にもお勧めしたい1本になります。
外さない飛び道具的モデルですので、ぜひ店頭のテイラーにコレクションの幅を持たせてみてはいかがでしょうか。
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株式会社ソウウェル
谷口