いつもTAYLOR WITH RESPECTをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
ソウウェルの谷口です。
25AWの最速解説として、全部で4型ご紹介していきます。
今回は”影響力や権力”という力強い意味を持つブローモデル、clout (クラウト)をご紹介いたします。
ではいきます。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
・まずはスペック
モデル名：clout (クラウト)
サイズ：51□19-143
素材：Acetate / Titanium / ꞵ Titanium
カラー展開：全5色
参考上代：¥67,100 (税込み)
コレクションでは数少ないアセテートブローモデル。オーソドックスさを感じるこのフレームには、安心できる強度が備わっています。それは、ブリッジとリム、ブローを留めるピン、ブロー智までもを、一体加工で仕上げることで生まれました。ベーシックな造形に落とし込んだ拘りが光るフレームです。
dork(ドーク)に続く、アセテートブローモデル。
シルエット自体オーソドックスではありますが、強度と安定感において、昨今の眼鏡とは一線を画します。
その秘密は、フロントの一体加工。
ブリッジ・リム・ブローを留めるピン、そしてブロー智までもを、ロー付けやカシメを使わず分厚いチタン材から削り出して仕上げています。
ここで重要なのは削り出しの精度。
例えば、アセテートブローを留めるピン。通常であればロー付けで後付けするところを、cloutでは高い精度で削り込み、パーツを一体化させることで、ピンとリムが真っすぐ噛み合い、緩みにくい構造を実現。
ロー付けで生じがちな、微細なズレや折れるリスクを完全に排除する構造としました。
この工程は、加工が難しいチタンを深く理解し、その上で極めて正確に切削をしていかないと成り立たないほど難易度が高く、熟練の職人による経験に基づいた勘と技術が特に表れています。
まさに“見えない部分に最も手間をかけている”と言えます。
結果としてブローラインの均整が保たれ、ただのベーシックではなく、“精度で成立するベーシック”という、新しい立ち位置のブローモデルに仕上がりました。
・デザイナー脇さんから一言
「メタルパーツを可能な限り溶接を省いた、堅牢でベーシックなブローデザインです。」
以上、新型 clout (クラウト) のご紹介でした。
ベーシックなブローを、精度とブランドらしい合理性によって再構築した一本。
長期使用に耐える強度と、普遍的なデザインを併せ持つ、まさに“眼鏡玄人のためのベーシック”です。
ぜひその圧倒的な完成度をご体感ください。
株式会社ソウウェル
TAYLOR WITH RESPECT
谷口