モデル名:phi (ファイ)
以下スペック
・サイズ:44□22-144
・天地:40.2
・レンズカーブ:3C
TAYLOR WITH RESPECTで初めて発表されたラウンドシェイプ。
平たく言えば丸眼鏡とされるこのカテゴリーは、キャラクター感が強く出たり、どこか生真面目な雰囲気になってしまうというネガティブなイメージを持つ方も多く、敬遠されがち。
しかしphiは不思議で、「これなら掛けられる」という方が圧倒的に多く、ユーザーの中には「眼鏡は一生これでいい」と語る方や、デザイナー自身も私物で着用していた事もあり、自他ともに認める完成度の高いモデルの1つです。
特筆すべきは、モデル名の由来になっているフロントに施されたスリット。
故意に分割したこのスリットは、美しい比率の代表「黄金比Φ」であり、これが正面に施されていることによって、見る者に無駄な違和感を与えません。
違和感を与えないということはつまり、掛ける人のハードルを取り除き、「デザイン上で掛けやすさ」を実現しているということ。
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またレンズサイズにも拘りがあり、目元に余分な空白が生まれない程よい大きさに仕立てられています。
ラウンドといえば、レンズが小さくなれば少し怖い印象に、大き過ぎてもコミカルな印象になりサイズ選びが特に難しい代名詞的存在。
しかしphiは、目元の収まりが良い44mmのレンズサイズに加え、正円ではなく僅かに歪みを持たせており、この絶妙なニュアンスがお顔に載せた時の馴染みの良さを引き立たせています。
このようにphiは、これまでのネガティブなイメージを払拭する新時代のラウンドとしてコレクションに存在しているのです。
(少し大きく言ってしましましたが、事実phiはテイラーの数あるコレクションの中でも5本の指に入る人気モデルです)
ーーー phiに施されている特殊技法
MSI - 特殊マスキング染色
部分的な染色によって、複数のカラーリングができる樹脂皮膜を熱染色する技法。
職人が1本1本竹櫛で手塗りをしており、厚みの少ない透明感のあるカラーを実現している。
phiではフロント前面を、ラウンドの縁をなぞるような線を描き染色している。
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このMSIを採用しているのはphiの中でも下記3色。
・col.01 Black Wine & Gold
・col.06 Black Navy & Silver
・col.07 Black Green & Gold
MSIは非常に難しく手間のかかる染色方法ではありますが、phiではそれを福井県鯖江市の熟練した職人さんに上下2色使いでお願いをしています。
色を変えて作業をし直す都合、1色よりも倍の手間と時間がかかりますが、下地の色と合わせて計3色の織り成すカラーリングは、見る物を虜にする美しい佇まい。
さらにその配色が黄金比Φで行われるのですから、物としての完成度はまさに一級品です。
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ぬるっと発表してしまいましたが、来る24AW、phiに待望の新色が追加されます。(画像は後日公開)
col.07 Black Green & Gold
(ベースはゴールド、MSI上部はブラック、下部は深いグリーン)
手間のかかる3色使いとなります。
col.01のようなシャーリング仕様ではないので、ゴールドの艶感がより表れ、phiのカラーバリエーションでは一番上品に見えるかと。
また配色も良く、定番のブラックに今回合わせたのはグリーン。
それもかなり深めのグリーンで、上部のブラックと明度の差が少ない分フロント全体の統一感が増し、より洗練された印象を与えます。
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国内では2024年10月の展示会で初お披露目となります。
既に生産済ですので、デリバリー自体は即納です。
限定色ではございませんが、ご用意している数がなくなり次第、次回のphi生産時でのお届けとなります。
参考上代全色:¥56,100(税込み)
これでphiのカラーバリエーションは全7色となりました。
色の振り幅も広くご用意しておりますので、選ぶ楽しさも提供できる本当に良いモデルだなとつくづく思います。
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TAYLOR WITH RESPECT
株式会社ソウウェル
谷口